室内栽培の緊急事態への備え方

Author
著者 Luke Sumpter
5 3月 2021
室内栽培時の緊急事態に備えてトラブルを防ぐ方法!
5 3月 2021
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室内栽培の緊急事態への備え方

目次:
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  • 1. 予防策:電気系トラブルを防ぐ
  • 1. a. 回路のアンペア数を確認する方法
  • 1. b. 回路容量の計算方法
  • 1. c. 自分の消費電力を計算する方法
  • 2. 停電時はどうすればいい?
  • 2. a. 照明が切れた場合の対策
  • 2. b. 停電時の明かり不足対策のシンプルなヒント
  • 2. c. 湿度が低下する
  • 2. d. 停電時の湿度低下対策のシンプルなヒント
  • 3. ハイドロやエアロポニクス栽培の場合は?
  • 3. a. 養液の酸素供給維持
  • 3. b. 養液温度を適正範囲に保つ
  • 3. c. ハイドロ栽培の停電対策のシンプルなヒント
  • 4. 作物が汚染された場合は?
  • 5. まとめ

屋外栽培と異なり、大麻の種を室内で栽培する場合は、すべての機器が正しく動作しているかを自身で確認・管理・調整する必要があります。つまり、照明やファン、排気システムなど全ての設備をチェックする責任はあなたにあります。これは、設備が良好な栽培環境を維持するために欠かせず、品質や収穫量に大きな影響を与えるため、停電対策が必須となるからです。

多くの方が理想的なビジョンに突き動かされて大麻栽培を趣味として始めます。頭に思い描くのは整然とした栽培室や健康的な植物たち。自分だけのボタニカルパラダイスの毎日の点検にワクワクしたりします。確かにそのような空間づくりは可能ですが、道中には避けて通れないトラブルもあります。経験豊富な大麻栽培者なら、栽培は単なる趣味という以上に、問題解決や修理の積み重ねであると教えてくれるでしょう。しかし、失敗は長い目で見れば貴重な財産。学び・適応し・より良い栽培者へと成長する助けとなります。以下では、室内でよく起こりがちな失敗例と、それが発生した時にどう対処すれば良いかを解説します。

1. 予防策:電気系トラブルを防ぐ

大麻栽培が初めての方や、屋外から室内へ切り替えてテントを設置し始めたばかりの方で電気の基礎知識がない場合は、全ての機器を接続する前に知っておくべきポイントがいくつかあります。

Indoor growing emergencies: precautions

全ての機器を接続する前に回路がどれだけ耐えられるか必ず確認しましょう。
 

グロウテント内の全てに問題がないかだけでなく、使用予定のコンセントが必要な電力を供給できるかも確認しましょう。使用するコンセントの数が決まったら、次に機材全体でどれだけ電力が必要かを把握する必要があります。家やオフィスの全てのコンセントは「回路」に結ばれています。つまり、栽培部屋の各アウトレットも回路に含まれているので、計算を始める前にどのコンセントがどの回路か知っておきましょう。

回路のアンペア数を確認する方法

これは簡単で、ブレーカーパネルにラベルが貼ってあるはずです。もしなければ、自分で調べるか電気技師を呼びましょう。

Indoor growing emergencies: amperage

回路が分かれば後はラベルをチェックするだけでアンペア数は簡単に分かります!
 

使用するコンセントがどの回路に属しているか特定できたら、アンペア数を確認します。アンペア数はラベルに10A、15A、20Aなどと記載されています。

回路容量の計算方法

どの回路を使うか、アンペア数も分かれば、あとは簡単な計算です。例えば220Vのアウトレットで15Aなら、その回路の最大容量は3300Wです。以下のシンプルな計算式をどうぞ:

アウトレット電圧 × アンペア数 = 最大ワット数

220V × 15A = 3300W

計算が面倒な方のために、分かりやすい早見表もご用意しました:

電圧 110 220
アンペア数 10 15 20 10 15 20
最大ワット数 1100 1650 2200 2200 3300 4400

これは1つのアウトレットの上限ではなく、回路全体の最大容量です。もしもっと多くの電力が必要な場合は、延長コードを使って別の部屋のコンセント(=異なる回路)に一部の機材を接続すると良いでしょう。 

自分の消費電力を計算する方法

回路の最大容量が分かったら、実際の使用機器がどれだけ電力を消費するかを計算しましょう。例えばLEDライトならラベルを確認するだけでOKです。

必要な情報は電圧(120Vや220V)とワット数(消費電力)です。ここでは120Vで100WのLEDライトを例にします。この場合、次の計算式にあてはめます:

ワット数 ÷ 電圧 = アンペア 

100W ÷ 120V = 0.83A

このLEDライトでは約0.83Aしか消費しません。つまり、回路の最大値(本例の15A)までまだ14.17Aの余裕があります。ライト1台なら心配なしですが、最適な栽培環境には換気扇も必要ですので全て合わせた合計値を考えましょう。

Indoor growing emergencies: power consumption

消費電力の計算方法。
 

合計ワット数が回路許容値を超えると、さらに深刻なトラブルを防ぐため回路は自動で遮断される場合があります。また、機器を3時間以上連続運転する場合(連続負荷)は、許容ワット数が20%減となるのでご注意ください。オーバーロードは停電を引き起こし、設備が止まれば植物は維持できなくなります。では、停電時はどうするのでしょうか?

2. 停電時はどうすればいい?

回路の過負荷やその他の理由で停電が起きた場合、栽培空間の状態が急変します。植物は光を得られず、ハイドロ栽培なら数時間で酸素不足になることも。最善策はバックアップ電源の用意ですが、発電機やソーラーパネルがない場合はどうやって植物のストレスを最小限に抑えるかが重要です。

照明が切れた場合の対策

何よりもまず、停電時でも「光周期」中(本来ならライトが点灯している時間帯)に植物に光を与えることが大切です。完全な暗闇だと悪化・枯死してしまいますが、弱い光でもあればダメージを遅らせることはできます。

Indoor growing emergencies: lights go off

停電時はどんな光でも良いので光周期を維持する努力をしましょう。
 

目標は光周期の維持。懐中電灯などわずかな光源でも構いません。この場合、ストレスや枯死を防ぐことが最優先なので、もし可能なら懐中電灯などをグロウテント内に設置しストレス軽減を図りましょう。停電時はタイマーが動作しませんので、自分で「光周期」に合わせて手動でON/OFFしてください。

停電時の明かり不足対策のシンプルなヒント 

こんな緊急時は多額の出費をしなくても対策できます。下記が停電時に収穫を守るアイデアです:

  • 強力な懐中電灯&予備バッテリー
  • バッテリー式ライト(ランタンやクリスマスライトなど)
  • ソーラー充電式発電機

湿度が低下する

乾燥地帯で停電になると加湿器が止まり湿度が急降下します。これは植物にとって危険ですが、大麻はベジ期には60〜70%、開花期には40〜50%の相対湿度が必要です。現状に合わせて修正したいところです。外部環境の湿度を維持することは、水分の蒸散を抑えるので非常に大切です。周囲の空気が乾いていると、葉の中の水分がより早く蒸発してしまいます。 

Indoor growing emergencies: humidity

ストレスを防ぐためにもグロウテント内の湿度維持が不可欠です。
 

これは「浸透圧現象」によるものです。葉の内部は水分が豊富ですが、外気が乾燥していると水分が外へ流れ出し、葉が時間とともに過度に乾燥し、最終的にはしおれる原因となります。

温度同様、確実な方法はありませんが、バケツに水を溜めてテント内に置いたり、植物やテント内部に水をスプレーするだけでも一時しのぎになります。これを続けることで数時間は耐えられるかもしれません。それでも乾燥が激しい場合や停電が長い場合は発電機など機材の導入が必要です。

停電時の湿度低下対策のシンプルなヒント

湿度維持は簡単ではありませんが、バッテリー式加湿器があれば有効です。それ以外は残念ながら大きな打開策はあまりありません。

3. ハイドロやエアロポニクス栽培の場合は?

ハイドロ(またはエアロポニクス)栽培だと、上記問題に加え、最大の難点は酸素不足です。根は酸素が不可欠だからです。

養液の酸素供給維持

通常はエアストーンで酸素を供給しますが、停電時はこれが機能せず根はタンク内の酸素を数時間のうちに消費してしまいます。タンク内の株数により酸素が持つ時間が変わりますが、停電が1〜2時間を超え、植物がしおれてきたら思い切った対策が必要です。

Indoor growing emergencies: oxygenation

酸素は植物の生存に必須です。
 

まずはタンクの水を全て抜き、その後ゆっくりと水を戻すことで一時的に酸素を与えられます。さらに停電が長引く場合は水交換も必要です。pHやPPMなど普段通りチェックしてください。

この2つを繰り返して停電復旧まで凌ぎましょう。大変ですが唯一できる手段です。また、気温が低い場合は水温も少し温めて調整してください。

養液温度を適正範囲に保つ

ハイドロ栽培では通常20℃が推奨ですが、停電時は調整が困難です。特に冬場で水道水が冷たい時は少量の水を温めて養液に追加しましょう。13℃以下になると植物に悪影響です。

Indoor growing emergencies: temperature

ハイドロでは根の発育阻害を防ぐため養液温度の調整が不可欠です。
 

暖炉やガスコンロなどで水を温め、冷水タンクにゆっくり注ぎつつ温度計で調整しましょう。20℃前後になれば問題ありません。温度を適正に保てば植物はより長く生存できますが、熱いお湯は絶対に与えないよう注意してください!

ハイドロ栽培の停電対策のシンプルなヒント

ハイドロ・エアロ栽培は機材が多く、停電対策もコストがかかりますが下記の方法が有効です。

バッテリー式エアポンプ

バッテリー式エアポンプとエアストーンを用いれば、2本の電池で最大24時間酸素供給が可能。水の抜き替え不要で済みます。

Indoor growing emergencies: power outage in hydro

停電時、ハイドロ環境で植物を守るための設備例。
 

インバーター 

インバーターを車のバッテリーにつなげば300Wまで給電でき、基本的な機器の維持が可能です。ただし長い延長コードが必要です。

ガス発電機

ガス発電機は理想ですが高価で騒音も大きいです。用途や予算に合えば停電時も安心です。

4. 作物が汚染された場合は?

室内栽培者にとって作物の汚染は大問題です。屋外作物にはある程度の自然防衛が備わっていますが、室内ではなるべく無菌な環境を維持するため、その分リスクも高くなります。厳重に管理された空間は大麻栽培には最適ですが、同時に病害虫にとっても最適な環境となります。すべてを一度に解決できる策はありませんが、主要な問題とその対策を簡単にまとめます。

害虫被害

大麻に多い害虫はハダニ、キノコバエ、アブラムシ、コナジラミ、イモムシ、スリップスなど。駆除方法はそれぞれ違いますが、未然に防ぐために出来る簡単な対策もあります。ニームオイルは頼れる味方です。ニームオイルを大さじ1(5~15ml)、ぬるま湯1リットル、殺虫石鹸数滴を混ぜて葉面散布を行いましょう。開花期の2週間前まで使用できますが、日持ちはしないので作り置きはNGです。

ベジ期は株全体に噴霧し、葉の表・裏両面をしっかりカバーしましょう。害虫は裏側にも卵を産み付けます。開花期は花房を直接濡らさないようにしましょう。害虫駆除に有効な
テントウムシ、クサカゲロウ、オオホシカメムシ、デリファスタス、ヒメハナカメムシ、カマキリの導入も効果的です。ニームオイルはこれら益虫に影響しません。完全ガイドも参考にしてください。

カビ・真菌トラブル

室内大麻栽培でよく見られる真菌トラブルはバッズロット(花カビ)、根腐れ、うどんこ病の3つです。どれも放置すれば即全滅もあり得る厄介なもの。水耕栽培でなければ特に根腐れは気付きにくいですし、バッズロット・うどんこ病は短期間で壊滅的打撃を与えます。

通気不良で照明不足の場所はカビや真菌トラブルの温床です。培地や使用水などからも汚染源が持ち込まれ、条件が揃えば長期間休眠状態から一気に繁殖します。カビ対策には予防的な行動が最善です。

毎日必ず植物の状態を観察し、カビや真菌の初期兆候がないか確認を。温度・湿度管理や空気循環を徹底し、サーキュレーターも設置しましょう。培地水分・EC・pH値・間隔の確保も重要です。詳しいガイドはこちら をご参照ください。

5. まとめ

今や植物を災害から守る方法が分かりました。設備の電源は計算が面倒でも慎重に作業しましょう。電気の基礎知識がある方は、ぜひ他のグロワーにもコメントでアドバイスを!

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