カルマグ欠乏の見分け方と対策方法
- 1. 大麻栽培におけるカルシウムの重要性
- 2. 大麻栽培におけるマグネシウムの重要性
- 3. なぜカルマグ欠乏が起こるのか?
- 4. ほかの症状との混同
- 5. カルマグ欠乏の初期・中期・後期症状
- 6. カルシウム・マグネシウム欠乏の症状
- 7. カルシウム・マグネシウム不足の解決方法
- 8. カルマグ欠乏を防ぐ方法
- 9. 大麻はカルマグ欠乏からどのくらいで回復しますか?
- 10. カルマグを与えすぎることはありますか?
- 11. カルマグ施肥はいつ止めるべき?
カルマグ(カルシウムとマグネシウム)は、健康的な大麻植物の成長やバッズの発達に不可欠な栄養素です。カルシウムは細胞壁を強化し、栄養素の輸送を助け、マグネシウムは光合成に不可欠で、植物が太陽光を取り込みエネルギーに変換します。
カルシウムやマグネシウムが不足していると、茎が弱くなったり葉が丸まり、葉が黄色くなることがあります。一般的にこれらの問題は根のpHレベルが低い場合や、軟水・ろ過水で育てている場合に発生しますが、他にも原因があります。もっとも美味しくて強力なバッズを育てたいなら、カルマグ欠乏の見分け方と対策方法を把握して、収穫前に被害を防ぎましょう!
大麻栽培におけるカルシウムの重要性
大麻の話でよく出てくるのは、主要栄養素(NPK)と微量栄養素です。主要栄養素は微量栄養素より多量に使用されますが、カルシウムとマグネシウムは微量栄養素でも極めて重要です。カルシウムやマグネシウムが不足すると、成長が止まったり、茎が弱く、収量が少なくなり、不健康な植物になります。さらにカルシウム不足は、大麻を害虫や病気の被害に遭いやすくします。
大麻栽培におけるマグネシウムの重要性
マグネシウムもカルシウムと同様に光合成に必要不可欠です。マグネシウムはクロロフィルの中心成分で、植物が光を吸収しエネルギーへ変換できるようにします。また、栄養吸収、タンパク質と炭水化物の合成、CO2の利用にも重要です。カルシウムやマグネシウムが不足すると、植物は本来のポテンシャルを発揮できなくなります。
なぜカルマグ欠乏が起こるのか?
マグネシウムやカルシウムの欠乏は、通常、pHバランスの乱れで栄養素の輸送が妨げられることで発生します。これは、基質にリンが多すぎたり、RO水を使用したり、基質が粗く砂っぽいときに起きやすいです。

カルマグ不足を防ぐために考慮すべき主な要因は他にもあります。
- 基質のpH: 基質のpHが適正でない場合、カルマグ欠乏は非常に起こりやすくなります。大麻は、ハイドロ/ココではpH5.5-6.5、土壌ではpH6-7の範囲で栄養を最も効率よく吸収します。
- 過剰施肥: 栄養過多はカルシウムやマグネシウムの吸収を妨げます。メーカーの施肥スケジュール通りに、バランスの良い配合を心がけましょう。
- 水: 水道水にはマグネシウムやカルシウムが含まれていますが、RO水や蒸留水には含まれていません。ろ過水を使っている場合は、必ずカルマグサプリを追加しましょう。
- 砂質や粗い土壌: 一部の基質は保肥力が低く、すぐに乾いてしまうため、速乾しすぎることがあります。ピートモス、土壌、パーライト、バーミキュライトなどを組み合わせて、最適な基質ミックスを探しましょう。
ほかの症状との混同
カルマグ不足の診断は、窒素欠乏など他の症状と混同しやすいため難しい場合があります。正確にカルマグ欠乏を診断するには、次のポイントを確認しましょう。
- 症状の現れる場所: カルマグ欠乏は新芽に現れることが多く、窒素欠乏は古い葉(株元の下の方)に出やすいです。
- パターン: 黄化(クロロシス)のパターンを観察します。窒素不足は葉全体が黄色になりますが、カルマグ不足は葉脈間の黄化が目立ちます。
- 葉のカール: 他の栄養欠乏でも葉が丸まりますが、カルマグ不足は葉先に明確な褐変が見られやすいです。

これらの例からも、治療を始める前にカルマグ欠乏であることをしっかり確認する重要性がわかります。誤診や間違った処置は、症状を悪化させることがあります。
カルマグ欠乏の初期・中期・後期症状
カルマグ欠乏と判明したら、植物内のどの程度進行しているかを見極めましょう。これでより効果的な対策がとれます。カルマグ欠乏は、根から花に至るまでさまざまなトラブルを引き起こしますので注意しましょう。
| 症状 | 注目すべきポイント | |
|---|---|---|
| 初期 | 新芽に現れやすく、葉脈間の黄化、小さな茶色い斑点や葉のカールが見られます | |
| 中期 | 茎が弱くなり、黄変の進行が速まり、葉先が茶色くなります | |
| 後期 | バッズの発達不良、葉が自然に落ちる、場合によっては腐敗 | |
カルシウム・マグネシウム欠乏の症状
では実際、カルマグ欠乏にはどんな症状があるのでしょうか?診断は難しいですが、カルシウム不足の主なサインは以下となります。
- 植物の高さが基準値まで成長しない
- 葉のふちが乾燥する
- 根の成長が遅い
- 葉にサビ色の斑点が出る
- 茎や幹がもろく折れやすい
マグネシウム不足の兆候はカルシウム不足と似ていますが、必ずしも同一ではありません。例えば:
- 新芽の生育が弱い
- 葉の一部が枯れる
- 壊死斑点が見られる
- 葉が完全に枯れて落ちる
カルシウム・マグネシウム不足の解決方法
前述の通り、最も多い原因はpHが低すぎることです。まずは根域のpHが適正か確認しましょう。

土壌の場合pHは6.3~7.0(カルシウムはpH6.2以上で吸収されやすい)に保ち、ココやハイドロの場合はpH5.5~6.3の範囲が推奨されます。改善のためには、pH調整済みの水とカルマグサプリでフラッシュしましょう。なお、すでにダメージを受けた葉は回復しませんが、新たな症状は1週間ほどで止まるはずです。
カルマグサプリ
カルマグサプリは、このタイプの欠乏を予防するのに役立ちます。しかしカルシウムを与えすぎると他の栄養素が吸収されにくくなるため、予防的な量を守りましょう。特に、専用のカルシウム剤とマグネシウム剤を分けて使うのがおすすめです。
ドロマイト石灰(有機栽培向け)
リビングソイルや有機肥料で育てる場合、ドロマイト石灰がカルシウム・マグネシウム不足の予防に役立ちます。ドロマイト石灰はマグネシウムとカルシウムの良質な供給源で、土と一緒に混ぜ込みます。pHは7.0なので、土壌を大麻に最適な範囲に保つことができます。一般的に安価で、ホームセンターや園芸店でも手に入ります。
カルマグ欠乏を防ぐ方法
花期後半に入ってからのカルシウムやマグネシウム不足を防ぐための簡単なポイントをいくつかご紹介します。
pHのチェックと調整
養液と基質のpHが最適か確認しましょう。ハイドロ/ココでは5.5~6.3、土壌では6.5~7.0に保ってください。
バランスの良い肥料を使う
リンが多すぎないバランスの取れた肥料を選びましょう。リン過多だとカルシウムの吸収が妨げられます。

カルマグサプリを活用
給水スケジュールにカルマグサプリを組み込んで、欠乏を予防しましょう。
水のチェック
上記方法で効果がない場合は水質を見直しましょう。ろ過水、RO水、軟水を使用している場合は微量栄養素を追加するか、別の水源に切り替えることを検討してください。
大麻はカルマグ欠乏からどのくらいで回復しますか?
回復までの期間は植物の健康状態や欠乏の重さによりますが、通常は対策を始めてから1~2週間以内に回復の兆しが見られます。すでにダメージを受けた古い葉は元には戻りませんのでご注意ください。
カルマグを与えすぎることはありますか?
はい。カルマグ欠乏の対策は大事ですが、与えすぎは「栄養素ロックアウト」を起こしやすいため注意が必要です。
カルマグ施肥はいつ止めるべき?
カルマグは苗の段階から収穫の2週間前まで予防で使えます。花が100%クリアな状態にするため、収穫2~3週前には施肥をやめましょう。
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